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執筆者の写真岩田紫苑

田中バラ園 田中詩織さん インタビュー


こんにちは。JOUROライターの岩田紫苑です。

先日、Instagramで素敵なご縁があり、佐賀県太良町にて薔薇の育成&出荷をされている「田中バラ園」の詩織さんにインタビューすることができました!


以前は、都内のお花屋さんでフローリストだった詩織さん。バラの生産者への転身、という大きな変化を経て、現在は田中バラ園さんのEコマース部門も手掛けています。

ECサイト立ち上げのきっかけを伺いながら、魅力的なInstagramの発信方法についても、紐解きます。





お忙しい中、インタビューに応じて下さり、ありがとうございます。

まずは、詩織さんの簡単な経歴や、フローリストとして働き始めた経緯などを教えてください。

私は東京都出身で、専門学校にて日本フラワーデザイナー認定試験を2級まで取得しました。ブライダル系の会社の補助や、日比谷花壇さんでのアルバイトを経験したのち、都内で多店舗展開をしているお花屋さんに就職。その会社で経験を積むなかで、店舗の店長をさせていただいて…その店舗で8年ほど勤め、合計その会社で10年弱お世話になりましたね。


フローリストを目指したきっかけは、幼少期からの植物好きだったこと。そして、高校卒業時にお花屋さんで花束を買ったのですが…その花束を作るお花屋さんがカッコよく、将来の自分の姿を重ね合わせたのも、きっかけです。そこから様々な花に関する雑誌を集めたりしながら、そのまま花業界へ足を踏み入れました。


10年のキャリアをお持ちになりながら、バラの生産者へ転身したきっかけは何でしたか?

長く勤めさせていただいた会社で、現在の主人と出会いました。主人の実家は、九州でバラの生産を行なっていて、縁に導かれるがままにバラ生産者となりました。


確かに、東京→佐賀はなかなかの距離でした。フローリストの仕事は私にとって大切なものだったのですが、同じ花業界にいられる、ということもあり、新たな花の一面も経験したいという冒険心がそれに勝った、というのも正直なところです。ただ、お客様に花を渡して喜んでいただく、という喜びから離れるのは少し正直辛い…と思っておりました。





お花を渡した時のお客様の表情って、本当に素敵ですよね。フローリストから、生産者という大きな変化を経て、現在はEコマースも手掛けているとのことですが、新たに始めようと思ったのはどうしてでしょうか。

【フローリスト→生産者】という変化に加えて、

【独身→家族を持つ(義両親と同居で家業として仕事をする)】

という変化もあり、最初の数年は辛いと感じることも多くて…

今だから言えることではありますが、今までの自己表現がなにもなくなってしまったように感じていました。


数年後、仕事に慣れてきて、少しその辛さは無くなってはきたものの、「自分にしかできないこと」をやはりしていきたい、という気持ちが強くなっていき…ECとして、私が自分でお店を立ち上げ、お客様と直接取引をさせて頂くことになりました。ちょうど妊娠・出産のタイミングもあり、実現したのはここ数年になってしまうのですが。


生産者として育成・出荷を行う過程で、「ここはお客様との取引に充てられるのでは」という部分がわかってきて、その効率化を図りたかった、というのもあります。

生産はもちろんですが、ECサイトの運営もやりがいがあり、楽しい仕事です。





御社のブログも拝見しました。フラワーデザインの経験・知識を活かすことで、既存の生産体制に自分なりのスペースをもつことができた、と書かれてありましたね。

Eコマースは、自己効力感/自己肯定感を高める分野だったんですね。


同時に、Instagramの丁寧な発信にも注目しました。

意識していることなどはありますか?

Instagramに関しては、前にアカウントをつくりはしたものの、なかなか身を入れて更新などしておらず、昨年末からしっかりと更新を始めました。継続的な更新を心がけてみると、たくさんの花業界、花を愛する皆様を拝見することができ、本当に毎日勉強になり、刺激にもなります。毎日の仕事にとても張りが出て楽しいです。


生産者、花業界の方のSNSは業界用語が多かったり、内輪トークが多くて少し新参者にはとっつきにくい印象がありまして…きっちり更新をしていくと決めた時に、ペルソナの設定などを行なってみました。やはり、業界の方はもちろん、お花やバラを好きな人には、誰にでも見ていただけたら嬉しいな、と思っています。


キャプションなど言葉のわかりやすさを重視し、魅力的な写真を撮ることができるように、こだわりました。さらに、フローリスト&生産者ならではの情報発信を、心がけています。





なるほど、とても納得です!きめ細かな発信は、着実に田中バラ園さんの認知度を上げて、ファンを増やしていく方法だったんですね…!今後、お花の生産者の方で、Instagramを使う方には参考になる情報だと思います。ありがとうございます。


最後に、田中バラ園さんの、今後の展望をお聞かせください!

現在は主人が「田中バラ園」の事業主となり、私も微力ながら共同経営者として頑張らせていただいております。今後は【品質の良いバラを安定性を持って皆様に提供する】という基本を守りつつ、時代に即したバラと販売を行い、たくさんの笑顔を作って行けたらいいな、と考えております。


お忙しいなか、ありがとうございました!


旦那さんの家業を継ぎながら、フローリストとして培ってきたノウハウやスキルを生かしたいと考え、自己表現を模索してきた詩織さん。現在はバラの育成や出荷に加え、ECサイトの運営も行っています。 魅力的なバラが勢揃いなので、是非一度SNSをチェックしてみてくださいね。


▶︎田中バラ園さん





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