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日本和紙クラフト協会 五十嵐純子さん インタビュー後編

執筆者の写真: 岩田紫苑岩田紫苑

こんにちは、JOUROライターの岩田紫苑です。

先週に引き続き、日本和紙クラフト協会の五十嵐純子さんのインタビューをお届けします。

前編はこちらから。


ご自身の生花店を営みながら、福井の伝統工芸「越前和紙」の良さを広めるべく

尽力されている五十嵐さん。

生花店でのご経験をいかし、越前和紙でお花を作っています。

生花そっくりで、思わず目を凝らして見つめてしまうほど、繊細な造り。


後編では、五十嵐さんが思う越前和紙の魅力について伺います。


日本和紙クラフト協会の会員様による、ECサイト「あいりぃ」拝見しました。

コロナ禍、おうち時間を過ごすアイテムとして、手作りキットの販売もあるんですね。

私のような初心者にも作れますか?

もちろん、作れますよ!購入者限定で、作り方の動画も見ることもできます。


生花に規則がないように、越前和紙で作るお花にも正解不正解はありません。

同じキットであっても、作る人の手により、出来上がりは異なります。

1人1人、オリジナルのお花が作れるのも、魅力の1つです。





ありがとうございます!

五十嵐さんが思う、越前和紙のお花の魅力とは、なんでしょうか。

越前和紙の手触りの質感には、温かみがあります。

そして、長い年月が経っても変わらない耐久性。

静電気が起きないので、ホコリが付きにくいという利点もあります。

水やり等の手入れの必要もないので、枯れる心配もありません。

安心して飾ることが出来ますよ。

さきほど申し上げた手作りキットは、おうちで手軽に簡単に、

越前和紙に触れあってほしくて作った商品になります。


今後は、福井にとどまらず、県外にも越前和紙の魅力を広めて、伝統を守っていきたいですね。また、社会貢献事業として、高齢者の方々に、和紙のものづくりの楽しさを伝えていければ、と。

和紙は揉むほどに深みを増し、表情ができ、立体的になり、自然な雰囲気に仕上がっていく。だから、和紙の質感や表情によって、心も体も癒される方が多いのです。

お花を完成させるまで、時間を忘れて、手元に夢中になる。

この時間が、高齢者の方々にとって、なによりもリラックスになるそうです。

越前和紙という素晴らしい素材を通して、このように地域でのコミュニケーションの活性化をはかっていきたいです。





お忙しいなか、ありがとうございました。

実際に私も、「あいりぃ」でバラのキットを購入しました。

最後に、私のほうから、キットのご紹介をさせてください。


キットには、越前和紙やワイヤー、芯、フローラテープが入っています。

まずは越前和紙を、花びらの形にカット。そして、つまようじで花びらを丸めていきます。

丸めた花びらを内側から、互い違いにして外側に向けて、貼り付けていく。

同封されている説明書の図の通り、貼り付けていけば、とっても自然なバラが出来上がります!







バラだけでなく、葉っぱ作りにもこだわりを感じます。

つまようじで、和紙に葉脈を描いたり、手の力を加えて、自然な丸みを表現したり。

細部にこだわり、時間をかけるからこそ、目を疑うほど繊細な造りを生み出せるのだな、と。


初心者の私にも、1時間強で作ることができました。購入者限定で公開されている作り方の動画も、とても分かりやすい。作り方の流れを一通り把握してから、作り始めるのがおススメです。


インタビューで話を聞くだけでは、和紙のリラックス効果がどのようなものか?

正直、理解できませんでした。

しかし、実際に作ってみて、納得。


和紙の小さな凹凸からは、温かみを感じる。さらに、自分の手元で、少しずつお花がかたどられていく。その過程を楽しむことができ、手間をかけて出来上がったバラは、とても美しい。


ぜひ、皆さんもおうちキットで、和紙の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。


▶︎日本和紙クラフト協会


▶︎ECサイト「あいりぃ」


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