前編はこちらから。

日々、バラの出荷生産をこなしながら、マルシェや雑貨店への出店、クラウドファンディングの挑戦をしています。
バラの出荷生産にとどまらず、活動の幅を広げているのはなぜか。
後編では、胸に秘められた熱い想いに迫ります。
昨年は、クラウドファンディングに2度挑戦されましたね。
インスタグラムでは、マルシェや雑貨店への出店のお知らせもしています。
様々なことに挑戦されている印象ですが、その原点となるものはなんでしょうか。
うちは、零細農家です。バラを市場へ出荷する。これがメインの活動になっていますが、年々高騰する資材や運賃、そして販売単価の落ち込み。
そこに追い打ちをかけるように、コロナが…。
圃場の規模拡大で、収益を見込めるのでは?という見方もできますが、
設備投資など費用がかかり、ハイリスクハイリターンです。
でも、何かやらなければ…。不安や焦りが後押しし、まずは思いついたら行動してみる、という姿勢を大切にしています。
その、小さな挑戦の一つが、ローズジャムのクラウドファンディングです。

小さな挑戦だから、実入りは少ないですが、費用もリスクもあまりない。少しずつ何か始めて、少しずつバラの可能性を広げていく。
様々な活動という『種』を蒔いて、少しでも花が咲いてくれたらいいな、という想いです。

ローズジャムを作るにあたり、減農薬にも力を入れていましたね。
もともと、早い段階から農薬を使わないように努めていたのですか。
私の中で、バラ栽培で1番大変な作業は、農薬散布防除です。散布していると、具合が悪くなることもしばしば。熱い時期はカッパを羽織りながら散布するため、熱中症になりかけたり…とても大変な作業です。
土壌にも良くないため、持続可能な農業という観点から、木酢や米酢、ハーブ抽出液など自然由来のものを散布するようになりました。将来、息子が家業を継ぎたい、と言ってくれた時に、身体への負担を減らし、自分と同じ苦労はさせたくないので…。
試行錯誤の毎日です。
今年の目標や展望を
ぜひ教えてください。
昨年から、少しずつ、家内にドライローズの制作をお願いしたり、マルシェへの出店も任せています。私はバラが大好きなので、自分が好きなバラを作ることに専念したい。
自分が育種したバラをもっと流通させたい、と思います。

お忙しいなか、お時間いただき、ありがとうございました。
まだまだ、コロナ渦。
先が見えない世の中ですが、小さな挑戦を積み重ねている保科バラ園さん。
今後の活動にも目が離せませんね。
▶︎保科バラ園 Instagram
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