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贈り先ファースト


こんにちは。JOURO(ジョウロ)代表の青木です。「虹ノアトリエ」という花業界専門オンラインサロンを運営したり、花と緑に関するサービスの開発提供をしています。


目次

  1. ギフト市場

  2. 時代が反映されている

  3. 震災時の「千羽鶴問題」

  4. フラワーギフト

  5. 目的がズレている

  6. 花屋の課題

  7. 贈り方改革


ギフト市場


さて、皆さんはギフトを贈る時、どんな視点でギフトを選びますか?


「自分のこだわり?」
「相手が喜びそうなもの?」
「考えるの面倒だから当たり障りないもの?」

色々あろうかと思いますが、矢野経済研究所の調べによると「贈り先ファースト」つまり「相手が喜ぶかどうか?」の視点に立ったギフト選びの傾向が強まっているようです。


またそのギフト市場は微増傾向にあり、牽引しているのがgiftee(ギフティ)やLINEギフトなどに代表されるソーシャルギフトです。


時代が反映されている


この傾向の背景にあるのは「モノ」が溢れている時代だからこそ、自分のこだわりを贈ったところで相手が喜ぶかどうかはわからないし、逆に迷惑になってしまうことすらある。ということを考え始めていることにあるのではないでしょうか?ソーシャルギフトも時代を捉えた素晴らしいサービスだと思っています。


そもそもギフトって、

本来、相手に喜んでもらうためのもの

ですよね?だとするならば「自分のこだわり」ってあまり大事ではなく、あくまで「相手が喜ぶことにこだわっている」ギフトでなければ、自分のこだわりがかえって仇となるケースもありそうです。

(モノが溢れている時代だからこそ、所有するモノにはこだわっている人が多く、それ以外のものには興味がない)


法人にありがちな、儀礼的に「とりあえず贈っとけ」のギフトは一度見直す必要があるかもしれませんね。


震災時の「千羽鶴問題」



これは事あるごとに話題になっていますが、個人的にはこの西野さんの考え方に同感です。長野県在住の僕も、2019年の台風19号で大きな被害を受けたエリアが地元なので友達の家が流され、1日でも早い復興を願う被災地に何度足を運んできました。残念ながらそこでは千羽鶴は何の役にも立ちません。。

この千羽鶴問題はインパクトのある事例ですが、日頃のギフトにおいても近しい事って起こりうるんだと思っています。いや、起こっているんだと思います。


フラワーギフト


花業界に関係している人間なので、花の話をします。で、ここでは法人ギフトに関してのみ取り扱います。

法人ギフトで取引先のお祝い事(例:開店祝い・移転祝い・就任祝い・周年祝いなど)にお花を贈ることはよくありますが、その時に贈られるものというのは、


「スタンド花」
「胡蝶蘭」
「アレンジメント」
「観葉植物」

この辺りが大半を占めます。



こんな光景よく見かけますよね?

とても華やかにはなりますね。それを見て「ワァ〜綺麗!」と思うことも当然ありますし、圧巻だなと思うことだって当然あります。でも、その裏でこんな課題もあるんです。

例えば、胡蝶蘭が10鉢10件の花屋さんからそれぞれ届いたとします。そうなると受付の方は「10回の納品対応」に追われることになります。また御礼を返さなきゃいけないので、それをリスト化。このようなお花をいただくタイミングって節目のタイミングなのでただでさえ本来業務がバタバタしている時に、プラスαでそれらが加わります。


一時的なこととはいえ「正直面倒」という声が多いのも事実なんです。またそれに加えて納品後のお花の管理、枯れてきたら鉢の回収連絡をそれぞれの花屋さんに。など作業は続きます。

これらの経験から「お花はお断り」を事前にアナウンスする企業さんもあるくらいです。


目的がズレている


また、贈る側の気持ちとして「お花を贈る目的がズレている」ケースもあります。それは何かというと「自社のPR」が目的になってしまっているということです。ご注文をいただく際に「とにかく目立つように」というオーダーは今だに多いです。また「他よりもボリュームよく」こういった声もあります。

「相手が喜ぶ」という視点が置き去りになってしまうのは、なんだかモヤッとします。


花屋の課題


なぜこのようなことが起こってしまうのか?花屋側の視点に立って考えてみます。

そもそも対峙しているのは注文者。「〜へ届けて欲しい」という依頼をいただいてもその相手の会社のことを全く知らない。どんな会社でお花を置くスペースがフロアにどれだけあって・・などの事前情報を把握している訳ではない。あくまで注文者様に言われた内容を汲み取ってお届けしている。

端的に言えば、

「お届け先のことは何にも知らずにお花を届けている」

これが実情です。 良い悪いではなく、今までのフラワーギフトの常識がそのような常識だっただけで、当然サプライズもあったりするのでそれが最善になるケースだってあります。

が、現実的には先述したような「もらっても困る」ケースが続出しているんです。。

ある花屋さんからもこんな事例を聞きました。


「取引先企業から連絡があって、お祝いのお花を大量にもらったんだけど、
もらったばかりなんだけど、全部回収してほしい」

「えっ?なぜですか?」

「はい、空間の雰囲気に全く合わないからです・・」

ギフトって本来「相手に喜んでもらうためのもの」ですよね?だとするならばこの流れを改善する必要が業界としてもあるんじゃないかとずっと考えていました。


「贈る側ももらう側もそして花屋も喜ぶカタチ」

これが理想的です。誰も悲しまない。


贈り方改革


それだったら新たな仕組みを作らなきゃ!と思いました。というよりも以前勤めていた花屋さんでは今思えば先進的な取り組みだったと思いますが、


「注文をまとめてまとまったお金で空間装飾をトータルでプロデュースする」

といことをやっていたんです。なのでそれをヒントに更に改良を重ねて以下サービスを提供しています。


実際にご活用いただいた方からも喜んでいただいてますし、「贈り先ファースト」の視点に立ったこれからの時代に必要なサービスだと自負していますので、花屋さんを含めてこのサービスの普及に努めます!


それではみなさま、今日もがんばローズ🌹



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