こんにちは、JOUROライターの岩田紫苑です。
現在JOUROでは「虹ノアトリエ」いう花業界専門のオンラインサロンを運営しています。
ありがたいことに、サロンメンバー数は400名を超えてきました。皆様、日々精力的に活動されているため、サロンメンバーさんの活動をレポートさせてください。
本日ご紹介するのは、辻田実希さん。東海地区最大の生花市場である、株式会社名港フラワーブリッジに、2020年入社。現在システム課に所属し、ブログやYouTubeを更新しつつ、営業さんのサポートも担っているそう。
前編では、現在のお仕事に就くまでの経緯、そして生産者さんやお花屋さんへの取材を通して、印象的だったことを伺いました。
本日はよろしくお願いします!
まず、お花のお仕事がしたいなと思ったきっかけを教えてください。
植物を好きになったきっかけは、ガーデニングが好きな母と、幼少期から庭にでて遊んでいたからです。庭の草むしりでは、スズメノカタビラという雑草にもお花が咲いていて、(こんな雑草にもお花が咲くんだ~!)と驚きましたね。このあたりから、お花に興味をもちはじめました。14歳の時、岐阜県の花フェスタ記念公園(現在は「ぎふワールド・ローズガーデン」)という大きなバラ園に行ったのですが、ここでバラに惚れこみましたね~!
当時、バラといえば真っ赤で、とげとげしたイメージしか思い浮かばず…しかし、その公園で様々な種類のバラを見て、感銘を受けました!花びらがひらひらしていたり、優しい色合いだったり。こんなバラがあるんだ、バラって奥深いな、面白いなと感じましたね。
バラに惚れこんだ実希さんは、大学でもバラの研究をしていたんですよね。
大学では農業系を専攻していました。卒業研究のテーマは、切り花のバラを日持ちさせる方法について。切り花だと、蕾の状態でカットし、出荷します。土についている状態よりも、お花が大きく咲かないので、蕾に特殊な液をつけたら、日持ちするのか?という研究です。結果、花びらは大きく開いたけれど、その分すぐに散ってしまったり、しました。
学生時代には、装花のアルバイトもされていたとか。
はい、結婚式の装花のアルバイトをしていました。特に印象的だったのは、フラワーシャワーで使うお花を参列者の方に手渡しした時でしたね。造花ではなく生きたお花なので、本物だ!とビックリされている方もちらほら。楽しかったですね。
大学でもバラを研究されて、アルバイトでもお花に触れて…お花大好きなのがとても伝わってきます!
お花の仕事をしたいと思ったときに、市場を選んだきっかけはありましたか?
バラが大好きだったので、特に好きだったバラの生産者さんで働きたいなと思っていたのですが、新卒採用がなくて…お花全般に視野を広げてみたところ、市場であれば、沢山のお花に触れることができると思いました。産地だと、そこで育てている限られたお花にしか触れることができず。お花屋さんだと、そこで扱うお花だけしか見ることができないなと思ったので。沢山のお花が流通する市場を選びました。
入社されて、もうすぐ3年目でしょうか。現在は、どのようなお仕事内容ですか?
今までで、一番印象的だったお仕事や出来事を是非教えてください。
システム課に所属しています。生産者やお花屋さんに取材し、その内容をブログやYouTubeで発信しています。また、お花の市況などのデータをとって、営業に情報共有をしたり。現場では、競りのお手伝いをしたりしています。
生産者さんへの取材も、お花屋さんへの取材も、どれも印象的ですね。
以前、福岡にある株式会社コスモファーム野口さんを訪問したとき、パンパスグラスやスモークグラスが土から芽をだした状態のものを拝見しました。市場やお花屋さんで流通するパンパスグラスやスモークグラスからは、想像もできないような、小さな小さな双葉で…。この状態から1~2mに成長するとお聞きして、ビックリしましたね。
▶その時の動画がこちら
長野県のお花屋さん DAN FLOWERSさんでの取材も、楽しかったですね。
取材日が、私の誕生日の前日だったこともあり…「花モデル」というものを体験させてもらいました。
フローリストのハナオカさんは写真を撮ることも趣味だそうで、コロナ禍、少しでもご来店したお客様に楽しんでもらえたら、と考案したサービス。その人の雰囲気に合わせて、即席でブーケを束ね、店舗内で出来上がったブーケをもったお客様の写真を撮るというもの。その時の写真は、現在もSNSのプロフィール写真に使わせてもらったりしています。お気に入りですね。私をイメージして、ハナオカさんが束ねてくれたブーケは、緑とブルーがベースの、ナチュラルな雰囲気でした。「あなたを花に例えると、こんな感じだね」と言いながら、手早くブーケを束ねて頂き、とても嬉しかったですね。
▶その時の動画がこちら
とても素敵なブーケですね、客観的にお花を選んでいただく機会ってなかなか無いと思うので、花好きにはたまらないサービスですね!
次週の後編では、実希さんが普段からどのように専門的な知識や情報を収集しているのか。
また、コロナ禍に入社したからこそ、課題に感じたことなどを伺いました。
▶辻田実希さん
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