Flowers for children(FFC)とは?花育活動を支援する任意団体について
- 岩田紫苑
- 5月15日
- 読了時間: 4分
更新日:5月23日
こんにちは、ライター&広報PRの岩田紫苑です。
日本の子どもたちの幸福度が世界的にも低いことが各種調査で明らかになるなか、子どもたちの心を育む新たなアプローチとして「花育」に、私は注目しています。任意団体「Flowers for children(以下FFC)」は、この花育活動に取り組む方々を全国で後方支援するために、今年1月に誕生しました。本記事では、子どもを取り巻く社会課題や、FFCの理念や具体的な支援内容、そして花育がもたらす効果について詳しく解説します。

設立背景~子どもたちを取り巻く社会課題~
現在、日本の子どもたちを取り巻く環境は年々複雑化しており、深刻な課題が浮き彫りになっています。
日本の子どもたちの精神的幸福度は38か国中37位
日本の子どもたちの心の健康指標が著しく低い
小中学生の不登校児童生徒数が11年連続で増加
日本経済新聞(2024年):
小中高生の自殺者数が暫定値で527人と過去最多
このような状況を改善するためのアプローチとして、FFCは「花の力」に着目しています。
花育とは?なぜ花の力に着目するのか?
FFCのなかで、花育とは花を通じた人格形成を目指す教育活動と定義しています。子どもたちが花に触れることで五感が刺激され、創造力や感性を豊かに育むことができる…また、自然の美しさや生命の尊さを体験的に学ぶことができる貴重な機会だと感じています。

FFCの運営メンバーは、長年にわたり花を通じて子どもたちと関わる活動を継続し、その効果を実感してきました。花育がもたらす効果を5つ挙げてみます。
五感の刺激による感性の発達
創造力や想像力の向上
自然や生命への敬意と理解
心の安定と情緒の発達
コミュニケーション能力の向上
花という「生命との触れ合い」を通じて、子どもたちの心をサポートすることは、社会課題として浮き彫りになっている、子どもの心の健康問題に対する効果的なアプローチとなり得ると信じています。(花育がもたらす効果について、より詳しく知りたい方はこちらもご覧くださいね。)

花育活動家の現状と課題
しかし、2022年3月31日、国が主導した「全国花育活動推進協議会」が終了し、花育活動家を支援する団体が無くなってしまいました。さらに近年の問題として
異常気象による旬の花の栽培の難しさ
物流・運送業界の2024問題による花の価格高騰
花育活動家の多くが本業(花屋など)の収益を活動資金に充てる持続不可能な状況
このままでは子どもたちにとって、花はますます手の届かない存在になり、生活必需品に分類されないことから、さらに縁遠くなる恐れがあります。
2つの事業
そのためFFCでは、主に2つの軸で事業を展開し、全国の花育活動家を支援しています。
1. 企業・団体との協働事業
具体的には、企業や団体様とのコラボ(連携)を通じて、⼦ども向け⽀援施策の企画や実施を行っていく予定です。過去の協働実績としては、認定NPO法⼈カタリバ様、株式会社バリューブックス様がいらっしゃいます。今後、どんどん企業や団体様との協働を拡大していく予定です!


2. 地域活動支援事業
FFCに会員登録をした花育活動家(現役・未来の活動家を含む)に対して、以下の支援をしていきます。
申請していただいた活動やプロジェクトに対する助成金のお支払い(現時点で花材費のみ)
企業や団体との協働企画への参加呼びかけ
花育活動で使用できる資材の提供
FFCの媒体における会員様の紹介
会員同士のネットワーク形成
総会や交流会への参加
まとめ:花を通じて、子どもたちの心の健康を支える
FFCは、深刻化する子どもたちの心の健康問題に対し、「花育」という独自のアプローチで解決策を提供しようとしています。花育はただ花を愛でるだけの活動ではなく、子どもたちの五感を整え、豊かな心を築く土台となる重要な教育活動だと確信しています。FFCは、持続可能な状態で花育活動ができるように、今後も花育活動家を応援していきます。


FFCは、こども向けに花育活動をする皆さまを後方支援する任意団体です。花育活動家の置かれている状況や、子どもを取り巻く環境の複雑化から、花育の必要性を感じ、今年1月有志で立ち上げた小さな団体です。
沢山の子どもたちに花育を継続的に伝えていきたいので、花育活動家への応援やご支援をいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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最新情報や活動の様子はInstagramにて発信しています。
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