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花屋経営における3要素

更新日:2022年1月7日



こんにちは。JOURO(ジョウロ)代表の青木です。「虹ノアトリエ」という花業界専門オンラインサロンを運営したり、花と緑に関するサービスの開発提供をしています。


最近集中して読んでいるのが山口周さんの本で、ざっくりいうと「アートって大事だよ〜ビジネスにも必要だよ〜」という話です。


▼世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?


▼ニュータイプの時代


▼アートシンキング


この3冊を読んでます。


で、この中に出てきた芸術家のある言葉の引用、それを受けてめちゃくちゃ考えさせられました。結論を言うと、今の自分の在り方を見直すまでに至り、結果として「ミッション・ビジョンの改定」というところまできました。

それほどまでに自分の中では良い意味で考えさせられた内容であり、「これからの時代にこそ花って必要じゃん!」と確信を持てた本でもありました。

山口周さんにどこかでお会いすることがあったら直接お礼を言いたい。


目次

  1. 経営のお話

  2. では、花屋さんを見てみよう

  3. 花屋さんの現状


経営のお話


さて、その本の中ではいわゆる「アート作品」について考察を重ねているのではなくあくまで話はビジネスの話。ビジネスにアートをいかに取り込むか?そもそもそれはなぜ必要なのか?ということをわかりやすく解説してくださっていますが、その中で「経営に必要な3要素」の話があります。

それは、以下の通り。


アート
組織の創造性を後押しし、社会の展望を直感し、ステークホルダーを
ワクワクさせるようなビジョンを生み出す

サイエンス
体系的な分析や評価を通じて、アートが生み出した予想やビジョンに
現実的な裏付けを与える

クラフト
地に足のついた経験や知識を元に、アートが生み出したビジョンを現実化
するための実行力を生み出す

そしてどれか1つが突出していてもダメで、3要素がバランスよく組み合わさっていないと経営における意思決定のクオリティは担保されませんね。と。


また、その中でも「アートが先導しサイエンスとクラフトが脇を固める」ともありました。それはなぜかというと、アートってざっくり言うと「なんとなく良いと思ったから」で実行できちゃう人なんだけど、その人が先導できる立場にいないとサイエンス型とクラフト型の人に「具体的な説明」を求められて潰される。結果としてイノベーションは起こらない。からです。


確かに理路整然と説明できるアイデアやサービスばかりだったら、それはつまり他で立証されているということになるから、その時点で後発ということだ。だから理論的・理性的・分析的になればなるほど、レッドオーシャンへダイブすることになる。


どうせなら「DIVE TO BLUE」したいわけで、REDは嫌だ。



では、花屋さんを見てみよう


花屋さんは僕の知っている限り、残念ながらこのバランスが崩れているお店が多い。。。バランスが取れているお店はうまくいっている。

バランスが崩れているといっても、それを十把一絡げで語ることはできない。いくつかのパターンに分類してみよう。


A)経営者がアート&サイエンス&クラフト
B)経営者がアート&サイエンス、スタッフがクラフト
C)経営者がアート&クラフト、スタッフがサイエンス
D)経営者がアート、スタッフがサイエンス&クラフト
E)経営者がサイエンス&クラフト、スタッフがアート
F)経営者がサイエンス、スタッフがアート&クラフト
G)経営者がクラフト、スタッフがアート&サイエンス

この7パターンが考えられるのかな? この記事を見ている花屋さんがいたら、皆さんのお店はどのパターンでしょうか?

山口周さんの言葉を借りるなら、この中でうまくいく花屋さんは「A〜D」です。なぜなら経営者がアートを担っているから。


アートが先導しサイエンスとクラフトが脇を固める

これが大事です。「アートが先導」するんです。 サイエンス・クラフトはあくまでその脇を固める役割。

あともう1つ忘れちゃいけないのが、


どれか1つが突出していてもダメで、3要素がバランスよく組み合わさって
いないと経営における意思決定のクオリティは担保されません

という話。 そうです、先導するアート型の経営者がいても、その脇を固めるサイエンス・クラフト型の人がいないと意思決定のクオリティがあがりません。


花屋さんの現状


恐らく、僕の過去の経験から言うと「アート&クラフト型」の花屋さん、もしくは「クラフト型」の花屋さんが最も多いだろうと思います。

となると、弱いのは「サイエンス」→体系的な分析や評価を通じて、アートが生み出した予想やビジョンに現実的な裏付けを与える役割ですね。 もしくは「アート」→組織の創造性を後押しし、社会の展望を直感し、ステークホルダーをワクワクさせるようなビジョンを生み出す役割。


「自分のお店の現在地を知ること」

まずはここだと思います。 その上で、足りない要素はどこなのか?を見極めて、そこを埋める人材を採用する。しかし今はそんな簡単に採用できる時代じゃない。そもそも花屋さんはそんな高いお給料払えない。なのでアウトソースでそこを補完する。というやり方が一番現実的なのかな?と思っています。

ま、でも。 アート不足」の花屋さんは少々困惑しますよね。だって「ビジョンを打ち出せない」んですよ?だったら、経営は誰かに譲ってその傘下で花屋という仕事をした方がみんなにとって良いことのように思いますが、そこでプライドが邪魔しそうな予感が。。。


何れにせよ、この考え方。とても腑に落ちたので自分がまず取り入れます! ちなみに僕は「アート型」人間です! (そうだ、そうに違いない、そう信じよう!)


それではみなさま、今日もがんばローズ🌹



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