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執筆者の写真岩田紫苑

フローリスト 下妻由季乃さん インタビュー前編

こんばんは、JOUROライターの岩田紫苑です。

現在JOUROでは「虹ノアトリエ」いう花業界専門のオンラインサロンを運営しています。ありがたいことに、サロンメンバー数は400名を超えてきました。皆様、日々精力的に活動されているため、サロンメンバーさんの活動をレポートさせてください。


本日ご紹介するのは、フローリストの下妻由季乃さん。会社員の時、習い事で始めた生け花(小原流)がきっかけで、お花に惚れこみ10年。現在は4歳のお子様を育てながら、オーダー制の花屋「jeune feuille」にて、ブーケやアレンジメントを販売されています。前編では、生け花の魅力や、フローリストとして独立した働き方を選択した理由について、伺いました。


▼スノーボールと利休草の爽やかなブーケ



本日は宜しくお願いします!

まずは習い事の生け花について、お聞きしたいです。

会社員の時、習い事で生け花を始めようと思ったきっかけは何でしたか?

営業職で就職しました。仕事がとても忙しく、日付が変わって帰宅する日も多々。平日の睡眠時間を取り戻すかのように、土日は寝て過ごすことが多かったですね…だから、休日は習い事をして、出かける予定を作りたいと思いました。


ピアノや歌は、もともと習っていたので、はじめは音楽系の習い事をしようと思いました。

しかし、ピアノも歌も、レッスンだけ通っていては意味がなく、日々の練習が必要なことは

身をもって理解していたので、選択肢から外れます。このように考えた時に、料理教室や陶芸教室、お花の習い事などが頭に浮かびました。その日に出かけて、帰ってくるだけで完結する。そんな習い事がいいなと思っていて。その時は実家暮らしだったので、料理はしなかったし、陶芸は作った陶器がどんどん増えていってしまうし…と考えてみた時に、お花の習い事が、最後の選択肢に残りました。


当時、会社の先輩との雑談で、たまたま相談してみたところ、その先輩は生け花の習い事をされていました。その先輩に、体験レッスンに誘ってもらったのが、きっかけです。

でも、この時点で、フラワーアレンジメントと生け花の区別がついていなかったんですよ~!


本当に、ふとしたことがきっかけだったんですね。

現在も、通い続けているとのことで、10年が経つそうですね。凄いです!

続けられた理由としては、おそらく小原流の表現が、私の性格に合っていたのだと思います。生け花は、現代風の家に合わないイメージが強いですが、小原流では、洋花のお花を使用することも多いです。そのため、フローリング、ダイニングテーブル、イスという居住空間でも調和がとれます。

床の間でないとしっくりこない、というものではないですね。


▼小原流「写景盛花 様式本位」



なるほど。

ちなみに、由季乃さんが思う、生け花の面白さ、小原流の面白さは何でしょうか?

いけばなには、流派ごとに、はっきりとした美意識があることが面白いと思います。美的センスは生まれ持ったものではなく、学んで身につけてゆくものなのだ、と知りましたね。

小原流の面白さは、表現の幅広さにあると思います。極限まで削ぎ落とした侘び寂びの世界から、洋花をふんだんに取り入れた華やかなもの、現代アートのようなもの。色々なタイプの違う表現がありますが、根底の部分にある原理のようなものは、しっかり小原流なのが面白いです。


▼小原流 蓮の瓶花



私も生け花を習っていました。

そのため、美意識やセンスの有無については、磨いていくものだという点で、とても共感しております!


生け花のお稽古に通いながら、運営されているECサイトでは、アレンジメントやブーケをメインに販売されている由季乃さん。コロナ禍、どのようにオーダー制の花屋「jeune feuille」を立ちあげたのか。また、SNSを活用した集客方法、子育てとのバランスについても、次週の記事内にて紐解きます。


▶フローリスト 下妻由季乃さん



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